びっくり

（台風でもなんでもない）ある風の強かった日、私は洗濯物を干した。

そしてしばらくして取り込んだとき、洗濯物が一部風に飛ばされてベランダの床に落ちていた。

『もしかしたら何枚か飛んだかもしれない』
と、私は思った。
が、正直、何をどれだけ干したかなどという正確なことは覚えておらず、とりあえず周りを見回したが何も見当たらない。
『きっと何も飛んでない』
と、私は信じることにした。


しかし！なんと、今日！
学校帰りにスーパーに寄り、いつもと反対側から帰ってきた私は裏の駐輪場を通ろうとした。
すると、なんだか見覚えのある柄のタオルが目に入った。
近寄って確認してみると、それは紛れも無く私のタオル…！！
しっかり洗濯挟みまで付いたままだった。仕事しろよ、洗濯挟み。

洗濯物が吹っ飛んだかもしれないと思ったのは大分前の話だし、先日台風だってあったのに、こいつはどうやって私の手元まで戻ってきたのだろう…？
非常に謎である。しかし、実に面白い。

もう他に吹っ飛んだ洗濯物がないことを祈る。